校長挨拶

 埼玉県立飯能南高等学校ホームページにようこそ。このホームページでは、本校への進学を検討なさっている中学生と保護者の方々、同窓生はじめ県民の皆様に向け、本校のマスコット「はん太くん」とともに教育活動を随時お知らせいたします。

 「はん太くん」は美術の授業から生まれました。校章にもあしらわれている「ハンノウザサ」をモチーフに本校のスクールカラーでもあるグリーンをベースにした人なつっこいキャラクターです。在校生、保護者の皆様には学校全体にかかわるお知らせを中心にこのホームページに掲載、学年やホームルームからのお知らせを中心に「classroom」に掲載いたします。「一斉メール」とあわせてご活用いただければ幸いです。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため休業しておりましたが、感染防止の措置を取ったうえで6月より段階的に教育活動を再開しています。部活動についても衛生管理や熱中症対策を徹底しながら活動してまいります。ご理解をお願い申し上げます。

 本校は昭和53年4月に開校し、今年で創立43年目を迎えた普通科とスポーツコースを設置する男女共学校です。スポーツを生かし、校訓「礼儀・誠実・協力」を軸に、3年間で社会に出て立派にやっていける人材を育成することを使命としています。

 
本校の自慢はなんといっても元気な生徒にあります。「元気No.1スクール飯南」を合言葉に、明るく大きな声で交わされるあいさつは、学校に活気を生んでいます。また、部活動では、関東大会や全国大会の出場を果たすなどの成果を上げています。練習の合間には校舎内外を自主的に清掃するなど、心の成長にも気を配っています。

 学習面では基礎学力の定着と向上をめざします。そのため、1年次は1クラス30人程度の少人数学級編制を行います。2年次のスポーツコースでは国語・数学・英語の小人数展開授業、3年次普通科では、興味関心や進路希望に応じた科目選択制など、丁寧で温かい指導を行っています。
 進路指導では、大学・短大・専門学校への進学、企業や公務への就職など一人一人の希望に合った進路を実現しています。特に就職指導には定評があり、ガイダンスや面接指導をきめ細かく行い、卒業後は多くの生徒が地元の経済や産業を支える人材として巣立っていきます。
 スポーツコースでは、学校設定科目「スポーツ文化」の設置や駿河台大学との連携授業などのほか、幼児体育指導資格の取得や独自の進路ガイダンスを行うなどして、スポーツを生かした進路選択ができるようにしています。

 生活指導面では、校訓の「礼儀・誠実・協力」を軸に思いやりや感謝の心を育む指導を学校全体で行うことで、安心・安全な学習環境を実現しています。「生活指導のすべては進路実現につながる」をモットーに、社会人として必要なことを身につけたうえで、信頼される社会人として送り出したいと考えています。

 まずは本校においでいただき、授業の様子、生徒の様子をご覧になってください。きっと、生徒の元気なあいさつと明るい笑顔に出会うことでしょう。気も心も若い先生が多く、熱のこもった指導にご納得いただけるものと確信しています。
 
 本校のすぐ北を入間川が流れ、南にはなだらかな加治丘陵が横たわり、四季の移ろいが間近に感じられるすばらしい環境の中にあります。教職員一丸となって地域の信頼にこたえる学校づくりを進めてまいります。よろしくお願い申し上げます。

   

令和2年6月  埼玉県立飯能南高等学校長  内 田 正 俊

日誌

◆校長日誌◆

【飯南校長日誌】 令和2年度埼玉県学校総体の実施に向けて

 6月26日に埼玉県高体連の理事会が行われ、いったん中止となった学校総体の県内大会について話し合われ、競技ごとに学校総体として開催に向けて検討していくことになりました。
 対象競技は陸上、バスケットボール、女子サッカー、ソフトテニス、卓球、柔道、剣道、バレーボール、ソフトボール、バドミントンなど26競技。3年生も含めてエントリー可能。時期は8月3日から24日までを中心に8月中の土日などです。「3密」を防ぐため無観客や試合時間を短くするなどこの大会独自ルールによることも想定されます。これから高体連各競技専門部で実施に向け感染防止策などを検討し開催が決定した競技から公表されるとのことです。
 ホッケーについては、このあと予定される全国選抜県予選があり、3年生も含めてエントリーできることからこの大会の対象になっていません。

3年生大短進学ガイダンス(令和2年6月9日)でこんなあいさつをしました

1 みなさんの親御さん世代と大学短大受験の様相はまったく違う

 みなさんの親世代と思われる方々が高校3年だったのは1980年から1985年前後と思います。そのころ、大学進学者数はおよそ41万人。18歳人口は年によりばらつきがありますが160万から170万人なので大学進学率としては23~25%でした。大学に行くのは同じ年齢の4人にひとり程度でした。そのころの大学数は450くらいだったようです。

 18歳人口は増加し1992年に205万人になりました。このころの大学進学者数は54万人。人口が増えたのだから当然ですが、大学入試は激戦になります。能力が高くても大学進学をあきらめた人が多かったということでもあります。このころから大学進学の希望をかなえようと多くの大学が誕生しました。

 少子化と言われ1992年から18歳人口は毎年減り続けるのですが、大学は約800に増えています。2020年には18歳人口はおよそ半分の114万人になっています。大学進学者数は61万人と18歳の人の半分以上が大学に進学する状況になりました。つまり18歳人口が増えたときに増やした大学の(入学定員・収容人数)規模が、人口が半分に減った現代でもそのまま続いている、ということです。同年代の半数を超える人たちが大学短大に進学している以上、大学短大卒業後にふさわしい職種が約束されないと考えてください。高卒での就職と比べ恵まれた待遇を期待することはできなくなっています。

2 大学は勉強するところだという覚悟はあるか?

 気を付けてほしいのは「進学した」とは言ったけれど「卒業した」とは言っていないということ。せっかく入った大学の授業についていけず、卒業できず消えていく人もいるということ。近隣を中心に大学短大の退学率をホームページなどで調べてみると、大学によっては退学率が5%を超える大学もあります。社会的に信用がある大学は当然ながら人気があります。人気があれば入るのが難しいのも当然のこと。当たり前の結論ですが、そのために勉強しなくては。本校では大学進学は多数派ではありませんが、高校卒業生の進学率100%近い学校はいくらでもあります。そういう学校では進学を前提にしたカリキュラムを組んで勉強をしています。自分の周囲を見て、成績がいいといっても、受験生全体から見れば力がまったく不足しているのかもしれません。心構えはもちろん、受験に負けない実力をつけてほしいと思います。

3年生専門学校進学ガイダンス(令和2年6月8日)でこんなあいさつをしました

 専門学校の場合、就職と同じだと考えてほしいと思います。そのために必要な資格や技術を学ぶ場所だということ。専門学校に進学すると、学生は同じジャンルを勉強するから高校の友人以上に話が合う友人ができると思います。

 専門学校を選ぶ前に考えてほしいのは、就職と同じでその仕事に向いているのか、自分に適性はあるのかということ。入学後は他の職種に移動しにくい。専門学校を出た後、その職業に就職できなければ意味がありません。授業も技術や資格を取ってなんぼのものなので、その職種で要求される体の動かし方や試験に出るところが中心となるはずで、ここが自由な雰囲気で幅広い教養を身につける大学短大との一番の違いだと思います。

 もちろん大学卒業後も社会に出ますが、就職先を選ぶときに、出身学部と職業は合っていないことも珍しくありません。テレビで活躍しているアナウンサーにも音楽学部出身とか、理学部出身とか、いろいろな方がいらっしゃるように。専門学校の場合、ふつうこんなことはありません。

 そうなれば学校の吟味が重要です。そのためにこのようなガイダンスを行うわけです。パンフやオーキャンからの情報は嘘ではないにしても、学校へのよいイメージを持ってもらうためにプロが工夫しています。ほめすぎのバラ色学生生活に注意。就職ガイダンスに出た人に聞けばわかりますが、社会は甘くない。業界ごとに外からわからない厳しい現実があるはずですが、オーキャンなどでそれについても隠さずに話してくれるでしょうか?

 もう一つ考えてほしいのは、2年間に支払うコストに見合っているのか、ということ。学校、学ぶ分野にもよりますが、受験料が1万円から3万円、合格すると入学金や授業料など初年度納付金が100万円から120万円。2年目の授業料や実習費などが80万円から100万円など、2年間で安くても200万円くらいかかります。けれど、高校卒業の時点で就職していれば得られたはずの給料は2年で500万円くらいになります。ざっと合わせて700万円くらいのコストに見合う学習ができるでしょうか? 2年間あとに就職したとき、700万円を取り戻してプラスにできるような内容の学校でないと行く意味がない。

 必要な教養を身につけ、心構えをしっかりつくっておいてほしいと思います。

分散登校スタート(1学期始業式)にあたり、こんなあいさつをしました

 おはようございます。(新2年生、新3年生)進級おめでとうございます。(1年生)皆さんを飯南に迎え、心から歓迎します。みなさんの元気な姿を目にすることができて、とても嬉しく思います。ようやく2020年度がスタートしました。

 まずは、年度当初人事異動についてです。(略)

 先日、保護者の方から生徒のみなさんに使ってほしいとのことで、マスクを5千枚、消毒剤を数十本とたくさんの貴重な品をいただきました。消毒剤などは流しなどに配備しさっそく使わせてもらっています。この場を借りて感謝いたします。

 さて、人から人へと感染する病を「疫病(えやみ)」といいます。実は日本でもしばしば起こる災害の一つです。「えきびょうがみ」とか「やくびょうがみ」という言葉がありますが、伝染病は神の仕業(しわざ)だと思っていたのです。

 疫病を鎮圧するため、神にお願いするお祭りをはじめました。これが有名な京都の祇園祭のルーツです。いまでも続いています。奈良では大仏さまを作りました。伝染病がはやるとまずは神が何に怒っていらっしゃるのか占ってもらい、祈る、お願いするなどでご機嫌を直していただくしかありません。当時の人は一生懸命だったことがわかります。

 病気の正体がわかった現代から見ると何をやっているのかと思うでしょうが、今回のコロナの流行も何百年か後の人たちには何をやっているのかと映るかもしれません。正体がわからないものに恐怖を感じます。

 わたくしたちは、自分ではないものと直接にかかわらなければ生きていけないのですが、様々な場面で、自分でない(=外部の)ものに対して恐怖を感じます。もっというと外部から現れる正体不明なものを敵だとみなします。この敵こそが生きていくうえで必要不可欠な存在でして、敵を敵でないものに変え、自分の中に取り込むことで生きています。

 今回、感染防止のためとはいえ「学校に行ってはいけない」というのですから、「何のために学校に行くのか」を考える機会になりました。

 他人が近くにいるのは恐怖です。この世界・社会も自分以外の他人によって成り立っているわけで、外部から現れる敵を敵でないものに変えて自分の中に取り込むためのやり方、つまり、人とつながるためのからだの動かし方を学ぶ場が必要です。

 学校に行く意味は、人がいて、他人とかかわること。近くに自分と異なる価値観を持った人がいて生の反応を向けてくることが大事なのではないでしょうか。

 人とつながるためのからだの動かし方は本校の3つの校訓「礼儀」「誠実」「協力」にあると思っています。

 「外見は内面の一番外側にある」といいます。内面と外面は一つにつながっているのだから、心の中の状態はからだの動かし方を通して外見に現れる。見た目、外見は、実は見えない内側の心の表れなのです。逆に言えば、外側からからだの動かし方を変えることで心のほう、内側がかわっていく。

 わたくしの見方を言うと、「礼儀」は「あなたを敵と思っていない」ことを表す作法だと思います。だからあなたのことを大切にする。「誠実」は「わたしはあなたの敵ではない」ことを表す作法で、だからうそをつかない、ごまかさない。「協力」は、目で見えない以上の二つを実際に見える形にする作法です。この3つの訓(おしえ)の共通点は、「あなたのことを大切に思っている」ことを表すためのからだの動かし方であることです。

 知識を得るためや高校卒業の資格を取るためなら、本を読むとか、問題集を解くとか、飯南でなくてもできます。飯南では、バーチャル世界を切り、生徒が外部のリアルな世界とつながるよう仕向けています。校内で携帯やスマホを使うなというのは、そういうことです。

 話が長くなったのでこれで終わりにしますが、もっと答えを聞きたいという人はぜひ校長室においでください。校長室のドアが開けてあるときはいつでも歓迎です。

【飯南校長日誌】保護者の方から消毒用アルコールやマスクをたくさんご寄贈いただきました。

 保護者の方から、生徒の登校を前に、新型コロナ対策に役立ててほしいと消毒用アルコールやマスクをたくさんご寄贈いただきました。生徒のみなさんにぜひ使ってもらいたいとのことでした。貴重なお品ばかりでたいへんありがたく感謝申し上げます。さっそく本日から使わせていただいています。大切に使わせていただきます。(写真はご寄贈いただいたごく一部です)いただいたごく一部です